【GR86制作記#002】足まわりの進化へ GR86/BRZ Cup参戦
先日の鈴鹿サーキットでのシェイクダウンテストを経て、NTMRacing GR86は次のステップへ。
今回の作業では、足まわりを中心としたブッシュ打ち替え、そして各部調整作業を実施しました。
レース車両製作というと、大きなエアロや派手なパーツに目が行きがちですが、実際に走りへ大きく影響するのは、こうした“見えない部分”の積み重ねです。
■ テスト走行で見えてきた課題

鈴鹿での初回テストでは、マシン全体の方向性を確認するとともに、多くの課題も見えてきました。
▶ブレーキング時の挙動
▶旋回時のフィーリング
▶荷重移動のタイミング
周回を重ねる中で、ドライバーからも細かなフィードバックが集まってきます。
もちろん、現段階ではまだ未完成。
しかし、だからこそテスト走行には大きな意味があります。
実際にサーキットを走らせることで、机上では分からない“本当の動き”が見えてきます。
そこで今回取り組んだのが、足まわりのアップデートです。
■ブッシュ打ち替え作業

今回行ったのは、サスペンションまわりのブッシュ打ち替え作業。
ブッシュとは、サスペンションやアーム類に組み込まれているゴム部品のことで、振動吸収や乗り心地に大きく関わるパーツです。
純正状態では快適性や静粛性を重視したセッティングとなっていますが、サーキット走行では、ブッシュの“たわみ”や“ヨレ”が車両挙動に影響する場面もあります。
GR86/BRZ向けの強化ブッシュ製品でも、「ヨレやたわみを抑えることでサスペンション性能を引き出す」という考え方が重視されています。
今回の作業でも、細かな変化を積み重ねながら、よりダイレクトなフィーリングと安定感を目指していきます。
■“地味だけど重要”な作業

ブッシュ打ち替えは、決して派手な作業ではありません。
しかし実際には、
- ステアリングレスポンス
- コーナリング時の安定感
- ブレーキング時の姿勢
- 荷重移動の分かりやすさ
など、ドライバーが感じるフィーリングに大きく関わる重要な工程です。
特にレースでは、ドライバーが安心して攻められるかどうかが非常に重要になります。
そのため、NTMRacingでは“速さ”だけでなく、ドライバーが信頼できるマシンづくりを重視しています。
■各部調整も同時進行
今回の作業では、ブッシュ交換だけでなく、各部の調整作業も実施。
足まわりは、パーツを交換して終わりではありません。
- 車高
- アライメント
- サスペンションバランス
- ブレーキフィーリング
細かな調整を積み重ねながら、理想の状態へ近づけていきます。
GR86/BRZ Cupでは、サスペンションやセットアップによるフィーリングの違いが非常に大きく、各チームが細かなセッティングを重ねながらマシンを仕上げています。
NTMRacingも、実際の走行データとドライバーの感覚をもとに、一つずつ方向性を確認しながら進めています。
■次回テストへ向けて
今回の作業内容をもとに、次回のテスト走行ではさらに細かなフィーリング確認を実施予定です。
実際に走らせながら、
「もっと良くできる部分はないか」
「ドライバーが安心して踏める状態になっているか」
を確認しながら、マシンを磨き上げていきます。
GR86がどのように進化していくのか。
NTMRacingの挑戦は、まだ始まったばかりです。🏁

